スプレッドとは何か — 「手数料無料」の正体

スプレッドは、買うときの価格と売るときの価格の差です。手数料の欄には表示されませんが、支払っている金額であることに変わりはありません。

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ある時点で、販売所が「1BTC = 1,288万円で売ります、1,213万円で買い取ります」と提示していたとします。この差は75万円です。 仲値(両者の中間)は約1,250万円ですから、スプレッド率は 75万 ÷ 1,250万 = 約6% になります。

ここで1BTCを買い、価格が動かないうちにすぐ売り戻すと、手元に戻るのは1,213万円です。1,288万円払って1,213万円が返るので、 往復で75万円を負担したことになります。片道では約37.5万円、購入額の約3%です。

なぜ「手数料無料」と書けるのか

手数料は、約定金額に対して別途請求される費用を指します。スプレッドは価格そのものに織り込まれているため、 手数料の項目としては発生していません。表示として誤りではありませんが、負担がないという意味ではありません。

これは暗号資産に限った話ではなく、外貨両替やFXでも同じ構造です。空港の両替所が「手数料無料」と掲げていても、 提示レートが市場の実勢と離れていれば、その差が実質的な費用になります。

スプレッドは固定ではない

販売所のスプレッドは、多くの社で「相場状況に応じて変動する」と規定されています。実際、値動きが激しいときや取引の薄い時間帯には広がります。 「通常時◯%」と書かれていても、買おうとした瞬間にその水準である保証はありません。

当サイトが30分ごとに自動計測しているのは、この変動を含めて記録するためです。 推移はトップページのグラフで確認できます。詳しくはスプレッドが広がるのはどんなときかをご覧ください。

確認のしかた

購入前に、取引画面で「買う価格」と「売る価格」の両方を見てください。この2つが並んで表示されていれば、その差がスプレッドです。 片方しか表示されない画面では、買い注文と売り注文の画面を切り替えて確認できます。