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米国株が上がったのに円換算で損?
円高と損益分岐ドル円
米国株のドル建て価格が上昇しても、買付時より円高になれば円換算の利益は減ります。どのドル円レートを下回ると損になるのか、売買コストを含めて確認します。
結論:株価上昇率より円高の影響が大きいと損になり得る
円で投資成果を見る場合、株価だけでなく「株数」「購入時のドル円」「売却時のドル円」を同時に計算します。まず手数料を除いた基本式は次のとおりです。
購入額(円)= 買値(ドル)× 株数 × 購入時ドル円売却額(円)= 売値(ドル)× 株数 × 売却時ドル円配当、税金、売買手数料、為替コストを除く単純計算です。株価が10%上昇しても円換算では1,500円の損
1株100ドルで10株を、1ドル150円のときに購入したとします。株価が110ドルへ10%上昇した一方、売却時に1ドル135円まで円高になるケースです。
150,000円
100ドル × 10株 × 150円
148,500円
110ドル × 10株 × 135円
+10%
100ドル → 110ドル
−1,500円
コストを除く円換算損益
損益分岐となる売却時ドル円
買値と売値が決まっている場合、円換算で購入額と売却額が同額になる為替レートを逆算できます。
損益分岐ドル円 = 購入時ドル円 × 買値 ÷ 売値例:150円 × 100ドル ÷ 110ドル = 約136.36円この例では、売却時のドル円が約136.36円を下回ると、株価が10%上がっていてもコスト控除前の円換算損益はマイナスです。
売却時ドル円ごとの円換算損益
| 売却時ドル円 | 売却額 | 円換算損益 |
|---|---|---|
| 150円 | 165,000円 | +15,000円 |
| 145円 | 159,500円 | +9,500円 |
| 140円 | 154,000円 | +4,000円 |
| 約136.36円 | 約150,000円 | ほぼ0円 |
| 135円 | 148,500円 | −1,500円 |
売買手数料と為替コストを入れると境界は上がる
実際には、購入側と売却側の株式手数料、円とドルを交換する際の為替コストが差し引かれます。そのため、コストなしで求めた約136.36円より円安の水準でも損益がマイナスになることがあります。
- 株式手数料は取引金額に対する料率だけでなく、最低額・上限額も確認する
- 為替コストは1ドルあたりの円額を、購入側と売却側のドル総額へ掛ける
- 売却側のドル総額は株価変動により購入側と同額とは限らない
- 現地費用、税金、配当は目的に応じて別途計算する
円貨決済と外貨決済で為替が確定する時点が違う
円貨決済では、証券会社が定めるタイミングとルールで円とドルが交換されます。外貨決済では米ドルのまま売買できますが、最終的に円へ戻すなら、その両替時点のドル円が円換算損益に影響します。表示中の評価額と、実際に円へ戻した確定額を分けて考えます。
購入時と売却時の為替レート、取引数量、往復コストまで同じ単位の円へ換算して比較してください。計算結果は概算であり、実際の約定額や利益を保証するものではありません。
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