取引所の「板」の読み方
取引所形式を使うと表示される「板(いた)」は、いま出ている注文の一覧です。読み方がわかると、スプレッドがなぜその幅になっているかも見えてきます。
板に並んでいるもの
板は上下に分かれています。上側が売り注文(この価格で売りたい人)、下側が買い注文(この価格で買いたい人)です。 売り注文のうち最も安い価格が「最良の売り気配(ask)」、買い注文のうち最も高い価格が「最良の買い気配(bid)」で、 この2つの差がスプレッドです。
各価格の横には数量が表示されます。数量が多いほど、その価格帯に厚みがあるという意味です。
指値注文と成行注文
指値注文は価格を指定して板に並べる注文です。指定した価格に相手が現れるまで約定しませんが、 意図しない価格で買ってしまうことはありません。板に流動性を提供する側なので、手数料が安い、あるいはマイナス(受け取り)になる社もあります。
成行注文は価格を指定せず、いま板に出ている注文と即座に約定させる注文です。確実に約定しますが、 板が薄いと想定より不利な価格で約定することがあります。
板が薄いとどうなるか
最良気配の数量がごく少ない場合、表示上のスプレッドは狭くても、まとまった数量を成行で買うと板を食い上げてしまい、 平均約定価格は表示より不利になります。これを「スリッページ」と呼びます。
当サイトが計測しているのは最良気配どうしの差であり、大口の注文で実際に発生するコストとは異なります。 この点は計測方法にも明記しています。
なぜ取引所のスプレッドは狭いのか
取引所では、多数の参加者が少しでも有利な価格で約定させようと注文を出し合います。売りたい人は少しでも安く、買いたい人は少しでも高く 提示することで約定機会が増えるため、最良気配どうしは自然に近づきます。銘柄と時間帯によっては、その差が数円にまで縮みます。