「手数料無料」はなぜ表示できるのか

販売所の画面には「取引手数料 無料」と書かれていることがあります。表示として誤りではありません。しかし負担がないという意味でもありません。何が起きているのかを整理します。

手数料とスプレッドは別の概念

手数料は、約定金額とは別に請求される費用を指します。たとえば「約定金額の0.1%」であれば、100万円の売買に対して1,000円が別途かかります。 明細に金額として現れるため、支払った額がわかります。

一方スプレッドは、提示される価格そのものに織り込まれています。買値と売値が別に設定されており、その差が事業者の収益になります。 明細には「手数料 0円」と表示されますが、価格の中で負担しています。したがって「手数料無料」は、手数料という項目が発生していないという意味であり、 コストがゼロという意味ではありません。

各社の規約はどう書いているか

国内の主要な事業者は、販売所のページや取引規程において、提示価格に手数料相当額(スプレッド)が含まれる旨と、 スプレッドが相場状況により変動する旨を記載しています。表現は会社ごとに異なりますが、構造はいずれも同じです。 購入前に、その会社の手数料一覧と販売所に関する注記の両方を確認することをおすすめします。

他の業界にもある構造

外貨両替やFX、金地金の売買でも同じ仕組みが使われています。空港の両替所が「手数料無料」と掲げていても、 提示レートが市場の実勢から離れていれば、その差が実質的な費用になります。暗号資産に特有の話ではありません。

確認する方法

購入画面で「買う価格」と「売る価格」の両方を見てください。この2つが並んでいれば、その差が負担しているコストです。 当サイトでは、この差を各社について30分ごとに自動計測しています。トップページで現在の水準を確認できます。

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